2008年07月05日
嘉手納カーニバル
7月4日は米国独立記念日だ。
4年ぶりの嘉手納基地でのアメリカ・フェスト2008は、アメリカ合衆国建国232年を祝い記念するとともに、一部ゲートを一般開放して地元沖縄の住民にとって「カーニバル」と呼ばれ親しまれている。私は写真で反戦を唱えているが、アメリカの文化を知る上でも交流の機会は必要だと思う。
1776年7月4日、アメリカ愛国者数名が独立宣言書に署名し13の植民地がイギリスの支配から離れ、圧制からの開放、また、生命・自由・幸福の追求の権利とともにすべての人間の平等を唱え、新しい国家を建設する意志を示した。
それは新しい国家が誕生するときの宿命ともいうべき厳しい戦いを7年に及び費やしたものだった。
私たち日本及び沖縄もアメリカの独立精神から学び、米軍基地及び軍隊の要らない国になるたゆまない努力を続けて行きたい。
私が最初に嘉手納カーニバルを撮ったのは99年のことだ。すべてといっていいほど軍事国家のアメリカ讃歌的になってしまった。軍事国家の政策にそって行われるアメリカ・フェストは、軍隊容認の写真になりやすい。
実際夜の闇にまぎれるダンスとミュージックとアメリカ国家を歌う場面では私は誇り高きアメリカがうらやましくも思えた。
何故か?
今日のカーニバルは晴天だ。
嘉手納カーニバルの会場には戦闘機やパトリオットなど極東最大の軍事基地の殺戮マシンが遊園地の風情で並んでいる。
家族連れの親子らがにこやかに戦闘機の前で写真撮影をする。
戦闘機や戦闘ヘリに搭乗するために列をなす。
和やかな祭りの雰囲気にピザ屋さんや国際色あふれる食事の屋台が並ぶ。
ゲームの屋台も多く並ぶ。
だが私は内心空々しかった。
軍事国家として戦争をし続けるアメリカ。実質上植民地として沖縄は置かれて来た(何故なら日米地位協定のようなアメリカに有利な特別な法律を作っているからだ)。
1972年5月15日の祖国本土への復帰後も基地の重圧は続く。
遊園地のように戦闘機やヘリなどが並び、ライブバンドやゲームや子どもたちの乗り物があり、子どもたちにとって遊園地のようだ。
基地の機能はここではまったく感じられないのだ。
危機意識が麻痺しているのか?
それとも映画館や殺戮ゲームのように血を流すことのないために殺戮マシーンということを意識から除外しているのか。
それでも明るいアメリカの家族が国旗の元に軍人と記念撮影をするのには納得する。軍隊が健全に国を守るための警察官のようなものだからだ。
だがアメリカは侵略戦争を次々と繰り広げる軍事国家でもある。その軍事力に偏った国家の歪みは、暴力、SEX、麻薬、貧富の差などいろいろな問題に悩んでいる。
私は300円分の1ピースのピザとコーラを飲んで帰る。
誇り高き国家の矛盾を暴いた写真家たちのようには、私は撮れそうもないが、それでもアメリカの暴力黙認の軍事大国を沖縄の側から写真で問題提起していこうと思う。
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この記事へのコメント
-ヤマトゥから-
嘉手納カーニヴァルに行って、「誇り高き国家の矛盾を暴いた写真家たちのようには撮れ」そうにないと思ったそうですが、「矛盾」してもいなかったのでしょう。
それほど醜悪でもなく陽気な人々だったのなら、それならそれで、いいではありませんか。
ムリに「矛盾を暴」かなくても。
私は東京の米軍横田基地内部にも入ったことがありません。年1回、「開放」されるのですが、たいてい7月か8月の、私には都合がつかない時なのです。
私は見てもいないのですが、嘉手納基地もそれほどのものではないと思います。
背後の軍隊思想も評価できないからです。
スタインベックだったかが「軍人は24時間軍人でいることはできない」と作品に描いていたのを読んだことがあります。
だったら、たいしたことはないと思ってきました。
しかし軍人ももし将校だったら、24時間軍人でいるかもしれないし、雇われ軍人のこと(だけ)を描いたスタインベックも甘いのかもしれません。
嘉手納カーニヴァルに行って、「誇り高き国家の矛盾を暴いた写真家たちのようには撮れ」そうにないと思ったそうですが、「矛盾」してもいなかったのでしょう。
それほど醜悪でもなく陽気な人々だったのなら、それならそれで、いいではありませんか。
ムリに「矛盾を暴」かなくても。
私は東京の米軍横田基地内部にも入ったことがありません。年1回、「開放」されるのですが、たいてい7月か8月の、私には都合がつかない時なのです。
私は見てもいないのですが、嘉手納基地もそれほどのものではないと思います。
背後の軍隊思想も評価できないからです。
スタインベックだったかが「軍人は24時間軍人でいることはできない」と作品に描いていたのを読んだことがあります。
だったら、たいしたことはないと思ってきました。
しかし軍人ももし将校だったら、24時間軍人でいるかもしれないし、雇われ軍人のこと(だけ)を描いたスタインベックも甘いのかもしれません。
Posted by QSJ生 at 2008年07月08日 15:14
基地反対派なのにカーニバルに遊びに行くなんてと言われたりもします。
とはいえアメリカ人を知るよい機会でもあります。
あまり基地反対の姿勢だけで相手を理解する姿勢もなくしたくありません。
そういう意味も含めて「QSJ生」さんの言葉には助けられました。
無理に矛盾を暴いていく必要もありません。
ただ沖縄の人たちが平和で安全に、そして誰も虐げる(戦争に加担せずに!)ことなく幸せになりたいだけです。
そういう立場で私は写真をとり続ける。
考え深いコメントありがとうございます。
今後ともどうかよろしくお願いします。
とはいえアメリカ人を知るよい機会でもあります。
あまり基地反対の姿勢だけで相手を理解する姿勢もなくしたくありません。
そういう意味も含めて「QSJ生」さんの言葉には助けられました。
無理に矛盾を暴いていく必要もありません。
ただ沖縄の人たちが平和で安全に、そして誰も虐げる(戦争に加担せずに!)ことなく幸せになりたいだけです。
そういう立場で私は写真をとり続ける。
考え深いコメントありがとうございます。
今後ともどうかよろしくお願いします。
Posted by ゆーき at 2008年07月11日 17:35
考えさせられる写真を見せていただきました。
確かに、他国に刃を向けたことの無い平和の島に
極東最大の基地があるという現実を我々は考えなければいけないと思う
平和学習を推進してるはずの大人が
子供らに殺戮マシンを触れさせる矛盾も
きっと賢い子は何かを思うんでしょうねw
そして平和の島で起きた悲劇に対して
辛い思いをした先祖が、我々に託した思いも
少しでも理解してあげたいと思います。
反対ばかりしても何も始まらないと言う思いも大事ですが
過去に起こった事を振り返りながらも
これからの未来も同時に見据えて考えて
その上で初めて共存を目指して行きたいものだと思いました。
確かに、他国に刃を向けたことの無い平和の島に
極東最大の基地があるという現実を我々は考えなければいけないと思う
平和学習を推進してるはずの大人が
子供らに殺戮マシンを触れさせる矛盾も
きっと賢い子は何かを思うんでしょうねw
そして平和の島で起きた悲劇に対して
辛い思いをした先祖が、我々に託した思いも
少しでも理解してあげたいと思います。
反対ばかりしても何も始まらないと言う思いも大事ですが
過去に起こった事を振り返りながらも
これからの未来も同時に見据えて考えて
その上で初めて共存を目指して行きたいものだと思いました。
Posted by シャア・アズナブル at 2009年05月23日 12:12
シャア・アズナブル さんへ
本当に私は軍隊との「共存」は嫌です。
それでも居座り続ける沖縄の軍隊ですが、やはり拒否続ける気概を持っていないとこれからも沖縄は虐げられ続けるのでしょう・・・。
それにしても日本国においても沖縄は、日米地位協定の名の下に米兵の事件事故などや水面下でも泣き寝入りし続けています。
URLに米軍人・軍属による被害者の会のホームページをリンクしておきます。
日本国憲法を血肉化していくためにもけっして沖縄は黙っていてはいけない。
絶え間ない努力の元に沖縄から軍隊をなくしてほしいです。
もちろん日本からもです。
本当に私は軍隊との「共存」は嫌です。
それでも居座り続ける沖縄の軍隊ですが、やはり拒否続ける気概を持っていないとこれからも沖縄は虐げられ続けるのでしょう・・・。
それにしても日本国においても沖縄は、日米地位協定の名の下に米兵の事件事故などや水面下でも泣き寝入りし続けています。
URLに米軍人・軍属による被害者の会のホームページをリンクしておきます。
日本国憲法を血肉化していくためにもけっして沖縄は黙っていてはいけない。
絶え間ない努力の元に沖縄から軍隊をなくしてほしいです。
もちろん日本からもです。
Posted by とよチャンネル
at 2009年05月24日 10:20
at 2009年05月24日 10:20
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